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私たちが取り組んでいること

コロナウイルス感染拡大を受け、経営者として今思うこと【前編】

2020.04.28　金田の見つめる先

会社を守り、継続していくということ

　昨今、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）は、人類レベルで大きな出来事となっており、大変悲しい事に日本国内でも連日感染者が確認されています。そんな今、会社として最優先すべきことは、社員一人一人の命を守ることであると考えています。

　その中で経営者である私には、社員の安全を守るためのできる限りを尽くす義務があり、直近で言えば、業務内での感染リスクを最大限に下げるという絶対的役割と責任があると思っています。

当社は、コロナウイルス感染拡大以前から、時差出勤制度・テレワーク制度の利用を推奨し、少しずつ実践してきました。ですから非常事態宣言が発令されているこの状況下においては、これまでの取り組みをさらに推し進め、在宅勤務で業務を行う体制を取っています。

　一方で、先に述べた“命を守る”という言葉には、経済的な側面から社員の命を守るという意味合いも含まれると考えています。社員を守るためには事業を継続していくことが絶対条件であるということは、経営者たちの間で広く言われていることかと思います。経済的状況が原因で気を病んでしまう人や、自殺してしまう人がいる等のニュースを耳にしますが、こういった問題からも経営者は社員を守らなければなりません。そのため、当社には、世の中に対して継続的に価値を提供していく必要があると考えます。

　今回で言えば、非常事態宣言だけに対して対策をとるのではなく、未来を見据え、世の中に対し果たすべき役割を見つけ、進んでいくべきであると考えており、これを今後の経営計画にしっかりと反映していきたいと思います。

キーワードは“人”

　当社はこの状況の中、マーケティング企業の中では比較的ダメージが少ない方であると感じています。その背景として、新たな事業領域としてEC事業や海外事業を展開してきたということもあげられますが、創業当時より約21年間、お客様からいただいたBPO業務を継続して担当させていただいて来られたというベースの存在が大きいです。これまでも、会社にとって困難に思える状況はありましたが、このベースがあったからこそ、今日までやって来られたのです。

　ただし、今後を考えたとき、我々も従来の通りに仕事をしていくだけでは、将来的な不況を乗り越えて行けないと考えています。コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてくると、大不況が来るかもしれないと言われており、確かにその可能性があると思っています。来月頃になると、今の比ではないくらい企業の倒産件数が増えていくかもしれません。

　改めて、「コプロシステムの役割は何か？」ということを考えた時、やはり人が集まるところを管理・運営できる、つまり、人が集まるところをコーディネートできることが最大の強みであり、同時に、全てにおいてのキーワードは「人」なのだということに気付かされます。事実、リサーチ部門でも人の嗜好性を分析している他、プロモーション支援の事業でもイベント管理やプロモーション運用など人が集まるところの管理がメイン業務です。

その中でも、例えば展示会ではリアルな人の集まり、ファンクラブなどはバーチャルな人の集まりであるように、我々は“バーチャルとリアルの融合”によって、人が集まるところを管理してきました。

“アフターコロナ”でコプロシステムが目指す将来像

　これからは、お客様からいただいた業務を守るだけではなく、当社の持つ純粋な“マーケティング”という領域においても、新しい仕事を生み出していける力、当社が“マーケティング会社”として成長していくことが求められていくと考えています。

　例えばリアルな人の集まりでのニーズが強かった今までから一変して、アフターコロナでは、バーチャル中心での人の集まり方が多くなってくる等、人の集まり方が変わって来るかもしれません。今後は、リアルとバーチャルの両方に強みを持っている我々が、世の中に必要とされるもの、その時代のニーズ・ウォンツはどこにあるのかを常に考えながら、新しいサービスをつくり出すことを繰り返し、役割を見出していく必要があります。

　そのために我々に必要なのは、まず提案力であると考えます。０を１にするということです。今まで我々は、１を１０に、１０を１００にするということは多く行ってきました。今後は０から１を作るためにどうすればいいのか、また０から１にしたものをいくつ作っていけるのかどうかが重要になっていきます。

　会社に対し、確固たる指針を出すことは経営者である私の仕事ですが、それにプラスして社員一人一人が、知恵を絞って新しいことを生み出していこうという気持ちを持って欲しい。コプロシステムの未来のために、社員一人一人のチャレンジ精神を発揮できる環境を整えていきます。

（代表取締役社長　金田浩邦）