こんにちは。コプロシステムで執行役員を務める中嶋です。
当社では本社オフィスの一部をリフォームし、2026年9月から新しい執務室の運用を開始しました。このリフォームは単なる内装の刷新ではなく、働き方の変化に合わせて「オフィスの役割そのものを再設計する」取り組みです。
今回は、コプロシステムがどのような働き方を大切にし、どのようなオフィスをつくったのかをご紹介します。
ハイブリッド時代に問われるオフィスの価値
コロナ禍を経て、在宅勤務と出社を組み合わせたハイブリッドワークは世界中の企業で定着しました。働く場所の選択肢が広がる一方で、どの企業でも「オンラインだけでは補えないコミュニケーションの質をどう保つか」が大きな課題になっています。
当社でも、出社状況のばらつきや部署間の連携不足、ちょっとした誤解の積み重なりなど、オンラインだけでは解消しきれない課題が徐々に表面化してきました。経営としては「顔を合わせる機会が減ったことが影響しているのではないか」という問題意識があり、出社ルールの見直しと同時に、“出社したくないと思われないオフィス”を整えることにしました。
オフィスの役割は今、社会的にも大きく変わりつつあります。従来のように、全員が同じ場所で働くための空間ではなく、「関係性を育む場所」「集中と協働を切り替えられる場所」「企業文化を体感できる場所」へと再定義され始めています。
今回のリフォームは、こうした社会的な潮流を踏まえつつ、コプロシステムらしい働き方を形にするための取り組みでした。
“話しやすさ”と“集中しやすさ”を両立する新しいオフィス空間

リフォームはタスクフォースが中心となって進めましたが、意思決定は閉じたものではなく、管理部門の若手社員をはじめ、周囲の声を幅広く取り入れながら検討を重ねました。
新しいオフィスには、次のような特徴があります。
● ボックス席(最大4名)で短時間の相談を促す
「5分だけ話したい」という場面に対応するため、4名掛けのボックス席を新設しました。会議室を取るほどではない相談が気軽にでき、若手社員が自然と集まり対話が生まれる様子を見ると、この空間の価値を実感します。
● Zoomブースの新設
オンライン会議に集中できる環境を整えるため、Zoom専用ブースを設置しました。音漏れなど改善の余地はありますが、ハイブリッド会議が当たり前になった今、欠かせない設備です。
● 4種類の席が選べる選択型オフィス
おこもり席、ボックス席、オープン席、壁際席の4種類を用意し、その日の仕事や気分に合わせて席を選べるようにしました。当社はフリーアドレス制であり、さまざまな部署の社員が混じって座ることで、自然な交流が生まれることも期待しています。
● 落ち着いたデザインや配色を採用
黒を基調とした落ち着いたトーンでまとめ、働く人が過度に緊張しない空間を目指しました。来社される外部の方の印象にも直結するため、採用力の向上にもつながると考えています。
多様性が会社の力になる時代に

コプロシステムにはエンジニアを中心に外国籍の社員が多く、事業拡大に伴う転入者も増えています。文化・言語・働き方の背景は実に多様です。一方で、育児、介護、居住地など、働き方に影響する家庭の状況は人によって様々です。
家庭環境により、意欲のある社員がキャリアを諦めて去っていくことは非常に残念ですし、画一的な定時の出退勤だけで、私たちのような中小企業が働き手を集めることは困難なのも事実、ならば可能な限り寄り添った就労環境を用意してしまおう、というのが弊社の基本的な考え方です。
既に出産・育児での休職→子育てをしながらの時短勤務→フレキシブル勤務という過程を経て、幹部クラスまでたどり着いた女性たちも出てきており、多様な働き方を受容していくことは、必ず会社の推進力へ結びつくと確信しています。
こうした状況を踏まえ、出社ルールを原則週2日から週3日に変更しつつも、画一的に適用するのではなく、部門長・本部長・執行会議で個別事情を丁寧に確認し、柔軟に対応できる仕組みを新たに設けました。
今は新しいメンバーも増え、組織としての形が整いつつあります。私の役割は、この組織を“仕上げる”こと。次の世代にバトンを渡す準備をすることだと感じています。
働くうえで心がけているのは、「どうせやるなら楽しくやること」「嫌な仕事ほど先に片づけること」「自分がやりたくない仕事を人に押しつけないこと」「インプットを欠かさないこと」です。展示会や業界紙のチェック、友人や取引先との情報交換は、自分を苦しくさせない働き方につながっています。
今回のオフィスリフォームは、社員一人ひとりが自分らしく働ける環境をつくるための基盤となるものです。作って終わりにはしません。多様性を尊重し、オフィスを整えることでコミュニケーションの質を高め、新しいアイデアの創出や人財の育成につなげていきたいと考えています。管理本部長として、これからも働きやすい環境づくりに継続して取り組んでいきます。
執行役員 中嶋 美智