こんにちは、海外事業を担当している生田です。
日本で働く海外人材の数は年々増え、企業や地域にとって欠かせない存在になりつつあります。その一方で、文化や言語の違いから、来日後の生活や仕事に不安を抱える人も少なくありません。
コプログループでは、海外人材事業を2017年から行っています。私自身、2017年に当グループに参画し海外事業に関わり始めて以来、多くの外国人の方々と向き合いながら、彼らが日本で安心して働き、成長していくために何が必要なのかを考え続けてきました。
今回は、コプロシステムが提供する「Q-LEARNING」を通じて実現したい支援の形や、海外人材との関わりの中で感じてきたことをお伝えしたいと思います。

海外人材が日本にもたらす力
日本では少子高齢化が進み、若い労働力が年々減っています。一方で、海外から日本で働きたいと願う人は増え続けています。ここ数年で、特定技能制度の拡大や在留資格の見直しが進み、日本で働くことを選ぶ外国人の数は大きく伸びています。日本語学校や専門学校に通う若い世代も増え、アジアを中心に「日本で働くこと」が一つのキャリア選択として定着しつつあります。
日本の生活水準や治安の良さ、家族を支えたいという思い、そして日本文化への親しみなど、来日の理由はさまざまですが、彼らに共通しているのは“日本で頑張りたい”という強い意志です。私自身、ミャンマーやフィリピン、インドネシアの若者と接してきて、その前向きさや責任感に触れるたび、日本の社会にとって彼らの存在がどれほど大きな力になるかを実感しています。
海外人材の存在は、単なる労働力の補填ではありません。企業が多様性を受け入れ、組織として強くなるきっかけにもなりますし、地域に新しい活気が生まれることもあります。日本人の若い世代は外国人と働くことで視野が広がり、さまざまな価値観を知るきっかけになるでしょう。他方、日本で働く外国人にとっては、家族を支え、人生を切り開く大きなチャンスになります。こうした双方の成長が生まれる点に、海外人材事業の本当の価値があると感じています。
私は長く人材ビジネスに携わってきましたが、海外人材の仕事は特に“人生に関わる仕事”だと感じています。全員の希望を叶えられるわけではありません。日本語力や年齢、適性、環境など、どうしても難しいケースもあります。
それでも、日本に来てくれた人が「来てよかった」と思えるように、そして企業側も安心して受け入れられるように、その両方を見ながら支援することが私の役割だと思っています。一人でも二人でも、日本に来て良かったと心から思える人が生まれれば、それだけでこの仕事を続ける意味があると感じています。

現場の課題に応える「Q-LEARNING」の進化
今回、コプロシステムでは登録支援機関向けに「Q-LEARNING」のサービスを拡充しました。実は、このサービスは最初から順調だったわけではありません。正直に言えば、最初の企画はうまくいきませんでした。
しかし、そこで終わらせるのではなく、グループ会社のコプログローバルマネジメントが持つ外国人フォローのノウハウと組み合わせることで、登録支援機関や日本語学校が抱える本当の課題に応える機能を搭載することになりました。
日本に来る外国人の多くは、日本語レベルがN4やN5で、生活ルールも文化もわからないまま来日します。日本人にとって当たり前の習慣、例えばゴミ出しのルールやカーテンを閉めること、あるいは銀行口座の開設や電車の乗り方などは、彼らにとっては初めて知ることばかりです。
Q-LEARNINGの新機能では、これらを解説する動画を予め搭載しています。さらに、独自コンテンツを加えられる機能も付いているので、会社までの道順や地域別の情報なども必要に応じて追加できます。オリエンテーションで一度説明しても、すべてを覚えられるわけではありません。忘れたときに見返せるコンテンツがあれば、生活のつまずきを減らすことができるでしょう。
また、動画視聴状況をシステム上で一元管理することで、未視聴者へのフォローも効率的に行うことができ、支援機関の業務負担も軽くなります。限られた人員で運営する法人には、属人化しがちな説明業務の品質安定にも寄与すると思います。

外国人が安心して働ける日本へ
近年、来日する外国人のあいだで、日本の諸道への関心が高まっています。武道、茶道、華道などの諸道は「礼に始まり礼に終わる」と言われるように、礼節・秩序・自己鍛錬を重んじます。これは、海外の若者にとって“日本らしさ”を象徴する価値観であり、強く惹かれるポイントになっています。
私は、長年、合気道と居合道の稽古を続けています。合気道は相手とぶつからず、力を流し、調和を大切にする武道です。攻撃ではなく受け入れることが基本にあり、相手の力を利用しながら技をかけていきます。居合道は刀を抜く所作から始まる武道で、静かな動きの中に集中力と礼節が求められます。自分自身と向き合う時間が多く、心を整えるための大切な習慣になっています。
そして、弱い人を助けること、先輩を敬うこと、家族を大切にすること、約束を守ること、礼節を重んじること。こうした価値観は、文化の違う人たちと働くうえでとても重要だと感じています。海外の方々がこうした日本の文化に共感し、働く姿勢に取り入れてくれることは非常に心強く感じています。
これからの日本では、外国人が転職しながらキャリアを築く時代が来ます。特定技能制度の広がり、育成就労制度の始まりにより、働き方の選択肢が増えていくからです。
外国人が日本で安心して働き、企業も安心して受け入れられるように。コプログループは、企業とそこで働く人の両方を見て、双方が成長していくようなビジネスを大切にしています。これからも現場の声に耳を傾けながら、より良い支援を追求していきます。
執行役員 生田 泰宏
