こんにちは。コプロシステムの檀浦と申します。
2025年7月、コプロシステムでは新たに「エンターテインメント ソリューション サービス」を立ち上げました。私自身、長く大手レコード会社でエンタメ業界に携わってきましたが、改めてコプロとしてこの領域に挑戦することになったのは、これまでの経験が一つにつながった結果だと感じています。
今回は、このエンターテインメントソリューションサービスの現在の取り組みと今後の方向性についてお伝えします。
エンタメはIPの集合体。だからこそ必要な「一気通貫」の仕組み
エンターテインメント ビジネスの中心にあるのは、IP(知的財産)をどう育てるかという視点です。
音楽・マンガ・キャラクターなど、どのコンテンツも 企画・創作 → 権利化 → 一次利用(配信・販売)→ 二次利用(グッズ化)といったプロセスを経て商品化され、流通経路を通じて市場に届けられます。一連のマーケティング活動により、IPの価値が高まり、長期的に収益を上げていくことができるようになります。これが、私たちが取り組んでいるIPバリューチェーンの一気通貫モデルです。
しかし現場では、この流れが分断されてしまうことが少なくありません。そこで、アーティストの状況や課題に応じて、どのフェーズからでも伴走できる体制をつくり、サポートしています。

■ 創作からファン体験まで担うエンタメソリューション
現在、コプロシステムが進めているプロジェクトをご紹介します。それぞれ性質は異なりますが、共通しているのは「アーティストの価値を長期的に育てる」という視点です。そしてその先には、必ずファンの方々の存在があります。
● デビュー30周年を迎えるベテランアーティストのファンマーケティング支援
デビュー当時から(当時はレコード会社の立場で)私自身が携わってきたアーティストの30周年企画の一部を、現在、コプロシステムで担わせていただいています。長い年月を経て再びご一緒できることは、私にとっても特別な意味があり、単なる仕事以上のものを感じています。
30周年という節目は、アーティストにとってもファンにとっても、大切なタイミングです。長く応援してくださるファンの方々がいてこそ、アーティストは活動を続けられます。だからこそ、ファンクラブ運営やLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)向上の施策は、単なるビジネスではなく、「長年支えてくださった方々に、どのように価値を還元できるか」という視点が欠かせません。
このように、ファンの方々が安心して応援を続けられる環境を整えることも、エンターテインメントに携わる者の責任だと考えています。
● 新人アーティストのゼロイチの立ち上げから支援
もう一つは、まさに一気通貫モデルを体現するプロジェクトです。原盤制作、権利化、ファンクラブ運営、グッズ制作・販売、プロモーション、ツアー企画まで、IPの川上から川下まですべてを共創するプロジェクトです。私はもともと0→1のフェーズが好きで、最もやりがいを感じる部分でもあります。
新人アーティストの立ち上げは、ビジネスとしても非常に重要な意味を持ちます。ゼロから価値をつくり、ファンの方々に「このアーティストを応援したい」と思っていただける状態まで育てていく。これは、短期的な成果ではなく、長期的なブランド形成の取り組みです。
そして何より、ファンの方々が最初に触れる作品や体験は、そのアーティストの第一印象になります。だからこそ、私たちは細部まで丁寧に設計し、「このアーティストを応援してよかった」と思っていただける価値提供を目指しています。
現在は、今夏のリリースとツアーに向け、グローバル展開も視野に準備を進めています。
■ 長期的視点でアーティストとファンをつなぐ
ベテランと新人、一見まったく違うように見える2つのプロジェクトですが、根底にあるのは同じです。
- IPを丁寧に育てること
- アーティストの価値を長期的に高めること
- ファンの方々に誠実であること
エンタメの仕事は、アーティストという生身の人間と向き合う仕事です。 創作物は「商品」であると同時に、アーティストにとっての「作品」でもあります。
そのため、ビジネスとしての判断とアーティストの想いがぶつかることもあります。そこで私たちは、主観ではなく、エビデンスをもとに対話することを大切にしています。業界の知見やデータをもとに話すことで、アーティストと同じ方向を向き、納得感のある意思決定につなげることができると思うからです。
また、エンターテインメントは、アーティストだけでも、企業だけでも成立しません。ファンの方々がいて初めて成り立つ世界です。だからこそ、その関係性を守り、育てる仕組みをつくることを大切にしています。

マーケティングとIT、ロジスティクスが支える総合支援体制
コプロシステムに参画する前、私は25年ほど大手レコード会社に勤めた後、海外でITベンチャーを経営していました。エンターテインメント ビジネスも今やITとは切り離せない関係にあり、海外での事業経験やITベンチャーで培った知識が、エンターテインメントの現場でそのまま活きる場面が数多くあります。
クリエイティブな発想だけでは、ビジネスは成立しません。作品を届け、売っていくためには、マーケティングはもちろん、デジタル配信、SNS運用、データ分析、ファンクラブ運営など、ITを基盤とした仕組みが欠かせない時代になっています。
それに加えてコプロシステムには、長年培ってきたロジスティクスとインフラの強みがあります。これは、非常に大きな価値を持つ資産です。
たとえば、
- グッズの製造・在庫管理・発送
- ファンクラブ運営に必要なシステム
- ECサイトの構築と運用
- イベントに伴う物量の調整や配送
- データ管理とセキュリティ
これらは、アーティスト活動を支える裏側の力です。表に出ることは少ないですが、ファンの方々にとっては、「安心して応援できる環境」をつくるために欠かせない要素です。
エンターテインメントの未来は、「IPをどう育てるか」にかかっていると考えています。そしてそのためには、クリエイティブだけでなく、マーケティングとIT、ロジスティクスを含めた総合的な支援体制が不可欠です。
コプロシステムには、そのすべてがそろっています。だからこそ、アーティストとファンの方々に対して、長期的に価値を届けられる事業をつくっていけると確信しています。これまで培ってきたコプロの経験すべてを活かしながら、IPを守り、育て、共創していく。そんな取り組みを、これからも責任を持って進めていきます。
執行役員 檀浦 正幸
