2025.11.27 | 役員ブログ “ファンをつくる”キャンペーンを、裏側から支えるということ

こんにちは。株式会社コプロシステム取締役専務執行役員の渡辺です。

「キャンペーンをやってみたいけれど、何から始めればいいのか分からない」
そんなご相談をいただくことが、最近とても増えています。

私たちコプロシステムは、創業以来20年以上にわたり、企業さまの販促活動を支える“キャンペーン事務局”の運営をお手伝いしてきました。今回は、これからキャンペーンを検討されているご担当者さまに向けて、私たちのサービスの内容や現場で大切にしていることを、少しだけご紹介できればと思います。

心を動かすキャンペーン体験の設計力

私たちがご提供しているのは、いわゆる“キャンペーン事務局の支援”です。例えば、応募受付用のWebフォームの設計・構築から、レシート画像の受付やSNS投稿の収集など応募情報の収集、抽選、賞品の発送、そしてお客さまからの問い合わせ対応まで対応しています。キャンペーンの裏側をまるごとお任せいただけるサービスです。

キャンペーン事務局運営サービス｜コプロシステム

創業当初から、雑誌に挟み込まれた読者プレゼントの応募ハガキのデータ入力や賞品発送などを手がけてきたこともあり、キャンペーン運営に関するノウハウは20年以上にわたって蓄積しています。手軽に実施できるSNSキャンペーンから応募総数数十万件規模の大型キャンペーンまで、年間1,000件近い運営実績があります。

私たちの強みは、個人情報の取り扱いから賞品の発送まで、すべてを一気通貫で対応できる体制にあります。特に個人情報の取り扱いについては、Pマーク（プライバシーマーク）とISMS（情報セキュリティマネジメントシステム）認証を取得し、専用端末や区画管理、監視カメラの設置など、厳格なセキュリティ体制を整えています。（実際に倉庫や作業現場をご見学いただくことも可能です。）

この「個人情報のインとアウトが、一つの窓口で完結する」という安心感は、多くのクライアントから高くご評価いただいています。

そして、キャンペーンの「体験価値」を企画・運営において大切にしています。最近では、SNSを活用したキャンペーンやレシート画像を使った応募など、デジタル施策が主流になってきましたが、応募促進だけでなく、最後に「物を届ける」部分までしっかり設計します。例えば、賞品の梱包箱のデザインや開封時の演出にまでこだわり、受け取った方がSNSで拡散したくなるような仕掛けを考えることも得意です。

キャンペーンは、ただ応募してもらうだけでなく、商品・サービスとの接点を通じてファンになってもらうことが目的です。そのために、デジタルとリアルを融合させた体験設計をクライアントと一緒に考えていくというのが、私たちの基本的なスタンスです。

キャンペーン成功の現場で感じるやりがいとこだわり

私自身がこの仕事にやりがいを感じるのは、キャンペーンの盛り上がりを肌で感じたときです。キャンペーンが成功すれば、商品やサービスの認知度が上がり、世の中に浸透していきます。その過程をクライアントと一緒に体感できるのは、本当に嬉しいことです。

当社には、「ファンになる」「好きになる」といった体験を支えたり、加速させたりする役目があると思っています。そのために、クライアントの商品・サービスを自分でも使ってみて、ファンになることを大切にしています。

あるキャラクターの会社とのお仕事で、「お店のスタッフに、○○の鳴き声を大きな声で言いましょう」というキャンペーン応募条件に、関係者ばかりの内覧会で照れながら声を出したことも、今ではよい思い出です。こうした体験を通じて、「どうすればお客さまに、もっと好きになってもらえるか」を一緒に考え、提案できるのだと思っています。

一方で、難しさもあります。「どんなキャンペーンが消費者に刺さるのか」「どうすれば成功に導けるのか」その答えは、毎回違います。ただ「好き」という気持ちがあるだけでは、なかなか商品・サービスは広まりません。競合他社の動向や市場の受け入れ状況などにもアンテナを張りながら、最適解を探す努力を続けています。

キャンペーン事務局の運営は、細かい作業が多く、地道な仕事の連続です。だからこそ、私がチームメンバーに伝えているのは、「エンドユーザーの視点を忘れないでほしい」ということです。ただ業務として処理するのではなく、「自分がユーザーだったらどう感じるか」を意識しながら取り組むことで、仕事の質も、提案の深さも変わってくるのだと考えています。