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適切な情報を適切に集めることがリサーチの第一歩 ~新型コロナウイルスに関する情報整理

2020.03.27 

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沢山の情報の山に埋もれないために

 コプロシステムでは、様々なリサーチ業務を行っています。リサーチとは、現在のトレンドや状況を読み解くために、目の前にある状況を把握し、分析、考察を行い、適切なアクションへの支援を行っていく作業。その工程で初めに行うことが、情報を集めることです。ですが、情報は適切に収集しなければ必要な情報を探し当てられず埋もれてしまうこともあります。
 今回は、特別編として、昨今の新型コロナウイルス感染症(以下新型コロナウイルス)に関する情報について、リサーチ業務で活用している情報の集め方、情報の確認の仕方などの経験を踏まえながら、皆さまの現状に役立つと思われる情報をご紹介していきたいと思います。
 

新型コロナウイルスに関するデータサイトまとめ

 新型コロナウイルスの世界的な流行とその動向は、様々な情報が多くのメディアを通じて配信しています。日本でも、ここ数日で都心を中心に警戒態勢が強まってきていますが、情報は日々アップデートされ続けています。このような中で、これからの生活や企業活動を続けるために、どんな情報が必要になるのか。目まぐるしく変化する現状において、必要な情報を選別することに戸惑う方も多いと思います。
 まず地域ごとの全体感を確認できる情報源を探してみることにします。新型コロナウイルス関連特設サイトは、主要ニュースサイトやポータルサイトなどにわかりやすいグラフを活用したインフォグラフィック情報のデータサイトとして、主に感染者数の増加推移を中心に情報を公開しています。まずはそれらをいくつかご紹介します。
 
 

新型コロナウイルスの現在の状況を調べる

 以下に、新型コロナウイルスの感染状況をまとめた主な特設サイトを紹介します。
 ※ほかにもあるかもしれませんが、主なものとして挙げます。
 
・日本国内の現状を調べる
Yahoo!Japan : 新型コロナウイルス感染症まとめ
https://hazard.yahoo.co.jp/article/20200207
 
東洋経済ONLINE:新型コロナウイルス国内感染の状況
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
 
インフォグラフィックではありませんが、日本の公式発表として各メディアで参照されている、大元のデータ(一次データ)の一つです。
厚生労働省:国内の現在の状況について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html#kokunaihassei
 
・世界の現状を調べる
WHOの情報も世界の感染者数の一次データの一つです。
日本語サイトではないですが、地図とグラフが中心なので、各国の感染者数の概況を確認できます。
WHO:Novel Coronavirus (COVID-19) Situation Dashboard
https://experience.arcgis.com/experience/685d0ace521648f8a5beeeee1b9125cd
 
各国の感染者数のトレンドグラフ比較や世界の休校情報などがピックアップされています。
ロイター:新型コロナウイルス感染の現状
https://graphics.reuters.com/CHINA-HEALTH-MAP-LJA/0100B5FZ3S1/
 
Googleも世界全体の概況を含めたコロナ対策サイトを公開しました。
Google:Coronavirus map(英語)
https://google.org/crisisresponse/covid19-map
 
・1都3県の現状を調べる
 これを書いている間に、東京都、神奈川県から週末の外出自粛要請の発表がありました。皆さんがお住まいの自治体ごとに絞って情報を調べるには、各都道府県のサイトを参照されると良いと思います。
以下の一都三県では、デザインフォーマットが同じサイトがあります。各都県ホームページからもリンクがあります。(各県の状況を横並びで見やすいのですが、掲載されている情報が各都県で異なるため、ご注意ください※すべての都道府県にあるわけではありませんが、現在拡大中とのことです)
 
東京都:新型コロナウイルス感染症対策サイト
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
 
神奈川県:新型コロナウイルス感染症対策サイト
https://www.pref.kanagawa.jp/osirase/1369/
 
埼玉県(非公式):新型コロナウイルス感染症対策サイト
https://saitama.stopcovid19.jp/
 
千葉県:新型コロナウイルス感染症対策サイト
https://covid19.civictech.chiba.jp/
 
 
 
・関連する情報を調べる:最新の情報、関連する情報、基礎知識、即時性のある情報
 探したいキーワードや曖昧ながらも検索できるワードがある、思いつく場合は、GoogleやSNSなどを検索することで、目的の情報を表示してくれます。一方で、その情報は新しいのか、正確なのかといった情報の鮮度や信頼性は必ずしも担保できない可能性があります。自分がどのような情報が欲しいのかを考えてみてください。最新情報なのか、そもそもの基本的な情報なのか。公開されている情報があれば、まずはその情報が整理されているところから探します。
 上に挙げているような特設サイトからは、新型コロナウイルス関連の情報を確かめることができます。たとえば、ニュース系サイトは、以下のような情報が関連づけられていることが多いと思います。
 ・最新の記事・情報(新しい情報は何か?)
 ・関連する記事・情報(関連する情報は何か?)
などの今起きている新しいトピックスを確認することができます。新しい情報は特に、ほかのニュースサイトでも同様に取り上げられているか、内容も同じかを複数の記事を横断することで信頼できそうかを確認することもできます。
 
 行政・自治体のサイトはからはこういった情報が関連づけられています。
 ・基本的知識・FAQ(コロナウイルスって何? どういうものか?)
 ・予防対策や問い合わせ窓口(対策は何か? どのようなサポートがあるか?)
など、具体的な行動の際に参照できる情報があります。こうした基礎情報は厚生労働省や各自治体の特設サイトに必要な情報が掲載されていますので、まずはこれらのサイトの情報を確認してみましょう。特に、予防・対処法などは、様々なデマや噂が出回りやすくなっています。InstagramやTwitterの情報だけで行動する前に、こうした信頼できる情報へのアクセス方法を知っておくと安心できます。またSNSであっても、公式アカウントをフォローすれば、より信頼できる情報を即時に把握することができます。
 
 

情報の真偽を確かめる:ファクトチェックや一次情報への確認を行う

 新型コロナウイルスについては、現在進行形で同時多発的に進んでおり、様々な情報が次々と登場しています。それらの情報の真偽を確かめるための方法としては、信頼できる情報源からの情報かどうかを確認することです。でも、大量の情報を信頼できるものとして確かめることは、自分ひとりでは到底できそうもありません。信頼できる情報源が確認できない場合は、どうやって確かめればよいのでしょうか。
 一つの確認方法として、ファクトチェック(真偽検証)があります。何を根拠として説明されている情報なのかを確認し、記事の真偽を確かめることができるファクトチェックのサイトでは、デマや便乗商法といったコロナウイルスに関連する風評の事実性を確認するためのサイトが設置されています。こうしたサイトの動向を見て正しいと判断されているものを調べられますし、逆に正しいと判断されていないものがあれば、それは信用に足るものではないと考えることができます。
 
ファクトチェックイニシアティブ:新型コロナウイルス特設サイト
https://fij.info/coronavirus-feature
 
 

正しく吟味することで情報を適切に活用する

 もちろん、こうした不測の状況下では、情報が錯綜するため、後になって事実が分かったり、変わったりする可能性が全くないかといえば、そうとも言い切れないところはあります。ですが、情報は集める方法と、その情報を正しく吟味する方法が大切です。適切な情報の活用が適切な行動を支えることにつながります。物理的な行動も制限される可能性も高い今、必要な情報をしっかり集め、整理し、皆さんの生活行動を支えるご参考としていただければ、幸いです。
 
 
 

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