日本語や日本文化を学び続ける
経営陣のよき伴走者
Kyar Nyo Thinn
Pyantチャー・ニョー・
ティン・ピィエン
経営戦略室 秘書グループ
ミャンマー出身。教科書にはないリアルな日本語を使えるようになりたい!と2019年に来日し、コプロシステムに入社。高い語学力と現状に甘んじない並々ならぬ努力で社内からの信頼も厚い。洋服とBTSが大好き。休日は日本のドラマを楽しむ。現在は秘書業務と、ミャンマーと日本の架け橋となるプロジェクトを担当。
ミャンマー人を理解してくれて、困ったときにはすぐ相談できる。
-コプロシステムってどんな会社ですか?
常に新しいことに挑戦している会社というイメージで、それと、とにかく「人が優しい」と思います。
面接で、「ミャンマー人にただ仕事をさせるだけでなく、ちゃんと育成して、ミャンマー人の成長を支援します。そして、成長したミャンマーメンバーが母国で会社を作りたいと思ったら全力でサポートします」というお話に感動して入社を決めましたが、ミャンマー人のことを本当に考えてくださっていると思いました。
仕事では秘書として社長の金田さんとご一緒する機会が多く、いつも社員想いだと感じています。他の方も、文化は違うけれどミャンマー人を理解してくれていると感じますし、意見を言った時もきちんと尊重してくれます。わからないときに優しく教えてくれる方が多いので、困ったときにはすぐ相談できています。それに、一緒に働くのは日本人だけではなくミャンマー人もいて、いつも助けてくれています。
日本で日本語が学びたいという強い思いを胸に来日。今はすべてが面白い。
-これまでの経歴と現在の仕事内容を教えてください。
2017年にミャンマーの外国語大学を卒業し、インターンをしていた日系企業に正社員として入社しました。在学中から日本語のレベルアップを目指すために日本で勉強を続けたいと思っていたのですが、家族の反対もあり、ミャンマーでの就職を選びました。
仕事で日本語を使うこともあったのですが、教科書で学んだことだけではうまくできず実力不足を感じました。当時憧れていた先輩が日本で3年半ほど働いていたことがあると聞き、こうなりたい、こうなるには日本に行くしかないと強く思いチャンスを探っていたときに、友人からCGM
JAPANのミャンマー人担当者を紹介してもらう機会があり、それが入社のきっかけになりました。
現在は、秘書グループで金田さんのアシスタントをしながら、Myanmar-Japan Career Success
Network(MJCSN)というプロジェクトにも参加しており、翻訳を中心に、企業とのやり取りや日本語原稿の作成、動画編集なども行っています。
もっと日本語を勉強したいと思って日本に来たので、はじめの頃はすべてがとても難しかったです。秘書業務からスタートし、日本人の先輩が色々と優しく教えてくださいましたが、それでも毎日が不安で、特に企業訪問、電話対応、メール対応をするたびにストレスを感じていたのも事実です。でも、苦手に思っていた電話対応やメール対応の勉強に力を入れて頑張った結果、今では日本人のチェックなしでも、お客様とのやり取りがスムーズにできるようになっています。
また、秘書業務もMJCSNの業務もどちらも面白いと感じられるようになりました。
秘書業務であれば、会食の店をネットで探すことが特に面白いです。日本のおもてなしについて、それから日本の食文化、料理の名前なども勉強できるからです。MJCSNでは、みんなと一緒に企画を考えたり、日本語で記事を書いたり、翻訳したり、すべては自分が日本に来た理由である日本語の能力を上げたいという目的と直接繋がっているのでやりがいを感じています。
怖さを突き詰めて気づいた「自信のなさ」を乗り越えて、新たな目標にも挑戦。
-働く中で、大切にしていることは何ですか?今後への想いもお聞かせください。
日本に来たばかりの頃は、ミスして怒られること、日本人との会話、仕事環境や日本文化が分からないなど、怖いことだらけで毎日不安でした。家族に相談しても帰ってきてと言われるだけだし、自分自身も諦めてミャンマーに帰ったとはなりたくないので、その怖さの原因をよく考えてみました。すると、そのことについて「きちんと理解できていないので自信がない」のだと分かりました。例えば、電話対応、メール対応も最初は怖かったけど、力を入れて勉強したので、今は全く怖くありません。だから、私はいつも分からないことが出てきたら、それをすぐに調べて分かるようにするということを大切にしています。また、やはり文化は多少違うので、自分が言ったこと、やったことが失礼にならないように、他の人へ迷惑にならないように注意して日々働いています。
日本の企業で働くならきちんとした日本語でちゃんと対応したいと思い、日々日本語のレベルアップを目指して学んできましたが、今は、将来フリーランスの翻訳者になりたいという夢もあります。
また、MJCSNにはよく「日本へ行きたいけど、どうすればいいですか、教えてほしい」という連絡が来ます。日本で働きたいけど、日本について何も分かっていない方がまだたくさんいらっしゃるので、今私が日本について頑張って勉強して、将来そのミャンマー人たちが相談できる人、その人たちへサポートできる人になりたいと思っています。
※掲載内容は取材当時のものです。