2020/11/17

第8回:「3PL」の意味と委託のメリットについて

 

 

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 こんにちは、コプロシステムの金田雄一です。
 
 今回は聞いたことはあっても深く知られていない、「3PL」についてお話しようと思います。
 物流業界においては頻繁に聞くワードとなっていますが、ECを展開されている事業者様への認知度という点では、まだまだ低いのではないかと考えています。
 
 

3PLとは

 3PLとは「サードパーティーロジスティクス」の略称で、物流業務の第三者委託を意味します。
 物流業務を包括的に請け負い、荷物を預ける荷主様に対して効率化のご提案や、物流面から販売促進につながるご提案等をしていきます。
 
 大まかな定義としては以下の通りです。
 「ファーストパーティー」自社で物流業務を行うこと
 「セカンドパーティー」 =物流業務を一部委託すること
 「サードパーティー」  =物流業務を包括的に外部に委託すること
 
 なぜ3PLの形が浸透したかというと、背景にはズバリ、「物流業務の煩雑化」が大きく関わっています。
 EC事業を展開しながら、宅配会社との関係作りや、販売カートと物流システムの連携構築、梱包人員の手配等を日々行っていくのは多くの労力とコストがかかります。
 
 「売れた商品を梱包し発送する」という業務の裏側には、受注確認、梱包、出荷といった作業工程に加え、システム設定や協力会社との契約、資材の仕入れ等の多くの準備工程が隠されており、いずれも専門知識や経験が無いと簡単に作り上げられるものではないのです。
 
 そこで、専門性の高い第三者企業(物流企業)が業務を包括的に受託し、荷主の業務負担を減らすだけでなく、
物流業務を最適化していくことによって、販売促進をサポートするような形が出来上がったのです。
 
 
 

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3PLのメリット

 では3PLによってもたらされるメリットを見てみましょう。
 
物流コストの削減と明確化
 夜遅くまで梱包に費やしていた時間が減り、残業時間の短縮に繋がります。
 人件費なども含めたトータルコストが下がるケースも少なくありません。また、自社では顕在化しづらいコスト感が明確になることもポイントになります。
 
物流業務の効率化と最適化の実現
 物流のプロが作業を行う為、一日あたりの出荷上限が向上し、お客様に届くまでのスピードアップが図れます。
 カートやモールとの連携に関しても、条件や相性を踏まえ最適な形を提案してくれます。システムのミスマッチによって余計な業務を抱えている事業者様も、課題がすっきり解消されます。
 
販売業務への専念、販路拡大にも貢献
 なんといっても煩雑な業務から解放され、販売業務に時間を費やせる可能性が高まります。
 多店舗化やオムニチャネルなどにも挑戦しやすくなるでしょう。
 
 

委託における注意点

 メリットを見ると非常に魅力的な一方で、委託にあたっては注意しなければいけない点もあります。
 
・しっかりと実績を積んだ3PL業者かどうか
 昨今では、数多くのECツールが世の中に溢れています。
 それらをしっかりと掌握している業者であるか、運用経験があるかどうかを事前にしっかり確認しておきましょう。
 
・営業担当が現場スタッフを熟知しているかどうか
 委託失敗の事例としてよく挙げられるのが、窓口担当のコミュニケーションの問題や人間関係の部分です。
 営業担当と現場スタッフの関係性が良好な業者を選ぶようにしましょう。
 
・日々のニーズに対応してくれる業者かどうか
 EC運営をしていると日々タイムリーな顧客対応はつきものです。
 すぐに対応しなくてはならないけど倉庫と連絡が付かない、担当者が柔軟に対応してくれないといったトラブルも起きがちな問題点です。しっかりと業務を理解して共に協力しあえる関係を築けるかどうか見定めておきましょう。
 
 上記ポイントの具体的な確認方法として有効なのは「実際に現場に足を運んでみる」ことです。
 委託先の営業担当者とのやり取りで疑問点を詰めておく、というのも勿論必要ですが、実際に倉庫などの現場に足を運んでみて、場内の様子や働いている方々の作業工程を確認することで、安心して業務を任せられるかを感じられるはずです。
 
 
 
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コプロシステムの3PLサービス

 コプロシステムでは、創業時より発送を手がけてきた20年以上の豊富な経験と、最先端のEC知見を持って事業者様のサポート業務を行っております。
 
 倉庫で働くオペレーターは勿論、梱包を担うスタッフも創業時からのベテランが多数在籍しています。荷主様の細やかなニーズに対して、経験豊富な専任スタッフが対応させて頂きます。
 各荷主様には「専任オペレーター」が付きますので、業務に関する様々な課題に対して一緒に向き合う体制を準備しております。
 
 システム面においても日々多くの関連企業様と情報交換の機会を設けており、使用しているWMSの特性やカートの相性を日々研究しておりますので、倉庫連携や最適化など、気になる点が御座いましたら一度ご相談頂けますと幸いです。ご利用の販売チャネルに合わせたご提案をさせて頂きます。
 
 その他ECに関するお悩み事やご要望が御座いましたら是非コプロシステムまでお問合せ下さい!
 今回も最後までご覧頂き、誠に有難うございました。
 
(営業本部 ECソリューション営業G 金田雄一)