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私たちが取り組んでいること

沖縄拠点のスタートと地方展開への想い

2022.02.15 金田の見つめる先

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 1月に、コプログループの新たな拠点を沖縄県那覇市に開設いたしました。

 コプロシステムにとっては開発拠点となる「沖縄クリエイションスタジオ」として、CGM JAPANにとっては営業拠点となる「沖縄営業所」として、稼働を始めています。

 

 今回はその沖縄拠点開設への想いと地方拠点への今後の構想をお話ししたいと思います。

 

 

東南アジアと近く、魅力的な沖縄

 海外事業としてミャンマーをビジネスの舞台としている私たちにとって、沖縄は、東南アジアに距離も近ければ、気候などの環境も近いということもあり、とても魅力的な場所と感じていました。

 寒さの経験がないミャンマー人からすると、東京での生活は気候的に慣れない部分があり、沖縄のような気候のほうが過ごしやすく感じるということも聞いていましたが、なかなかご縁がなく、実際に何かを計画するには至りませんでした。

 

 4年ほど前、大学の後輩が沖縄に移住してビジネスを始めたと聞き、話を聞かせてもらう機会がありました。ミャンマーの人材活用やオフショア開発のこともお話ししたところ、当社のグループ会社でミャンマーの現地企業であるCGM Goldenlandを、沖縄のIT企業の東南アジア視察ツアーの訪問先に入れていただくことになり、そこから沖縄とのご縁ができたと感じています。

 そのツアーには沖縄のIT企業4社に加え、沖縄県の方や外郭団体の方もご参加くださいました。

 視察ツアーをきっかけに、その後もCGM Goldenlandの代表として、セミナーやイベントに登壇させてもらったり、さまざまな企業の方にミャンマー人材の活用やオフショア開発をご紹介する機会をいただきました。CGM JAPANの現在のクライアントともこうした活動の中で知り合う機会をいただいています。

 

 実際に、沖縄の方と接点を持ってみて感じたことは、地域に根差した事業展開の必要性と、沖縄の若い人の就職もままならない現実を前に外国人を雇用することへのハードルの高さでした。一方、農業分野などでは外国人材を採用し、成功している企業もあったというのも事実です。

 立地や環境から、沖縄で拠点を持つということは当社にとって必要なことだと考えていましたので、まずは現地拠点を構え、地域の方々の中で課題やお悩みを聞かせていただきながら事業を育てていこうと、小さな会議室を借りてCGM JAPANの沖縄支店とし、営業を始めました。

 

 

営業拠点から開発拠点への転換

 当初は、CGM JAPANの営業拠点としてスタートした沖縄拠点ですが、今年の1月より正式に事業所化し、コプロシステムの開発拠点の役割も担うようになりました。

 その転換に大きく関わるのが、大手メーカーの沖縄現地企業で社長を務められ、のちに当社にフェローとして参画いただく内田氏です。

 沖縄とのご縁を得た東南アジア視察ツアーにも参加されており、その時からお付き合いはあったのですが、何度かお話をさせていただく中で社長退任を目前に、その後も沖縄で仕事を続けたいと考えられているとお聞きし、当社への参画をご相談しました。

 このご相談をお受けいただけたことは、ミャンマー事業にとってだけでなく、システム開発事業にとっても、とても大きなことでした。大手のノウハウを持った方に、システム開発における技術向上に寄与してもらえるという価値は、計り知れないほど大きいと感じています。

 翻ってミャンマー人材活用についても、説明させていただくだけでやってみませんか?と言うのではなく、当社の沖縄拠点が先陣を切って、オフショア開発のミャンマーを活用していく成功例を作り、お見せすることで、沖縄の企業でのミャンマー活用も進めたいと考えています。

 

 当社の沖縄拠点は、自分たちで発想して、新しいものを創り出していこうという想いを込め、「沖縄クリエイションスタジオ」と名付けました。

 東京のサポート環境ではなく、東京同等の開発拠点というポジションを期待しており、沖縄県内の案件を東京と連携しながら独自に対応していく予定です。言われたことだけをやるのではなく新しい技術に挑戦していけるような拠点にしていきたいと考えています。

 現在のオフィスは、執務室で12名分のスペースと6人の会議室があります。遠隔で様々な開発を進めていくことになりますので、バーチャルコミュニケーションをしっかりやっていけるよう、そうしたツールをインフラとして整えています。離れた場所でも効率的に実務ができるという体制を当社の中でも作り上げていけるよう、進めています。また、新卒採用をはじめとした採用活動を活発化させています。

 

 

沖縄から考える、地方拠点を持つということ

 今回の拠点開設に向け、たくさんの沖縄の方々とお会いし、お話を聞かせていただきましたが、その中で感じたのは、沖縄では沖縄で働いて生きていきたいという若者が多い、ということでした。そういう方にとっては、地元・沖縄に拠点があるということはとても魅力になります。また、当社のように、東京にも拠点があれば、最初は東京で経験を積んで、その後沖縄に帰るという道筋を作ることも可能で、それは、沖縄に限った話ではなく地方で生まれ育つ人にとって、魅力の一つになりえます。

 地方にも拠点があることによって、働き方の形が増え、選択肢が提示できるようになることは、企業にとっても大きな魅力になると考えています。

 

 そういう意味で今回の沖縄拠点のスタートは、コプログループの人材採用という面から見ても非常に大きな意味合いを持ちます。

 松江には、開設して10年となるオペレーション拠点があり、これからはそこでも新卒採用を進めるつもりです。今月初旬には松江高専での企業説明会も実施しました。

 松江でも地元で働くことを希望する人は多い一方で、エンジニアがUターンしたいと考えても、地元に働き口がないという課題があるとも聞いています。こうした地方での雇用の問題にも、拠点拡大の中で取り組んでいきたいと考えています。

 

 

新しい働き方を考えるきっかけに

 こうした発想や地方拠点への想いは、コロナ禍で新しい働き方を模索した中で生まれてきました。

 今や働く場所は日本中どこでも問題がないし、どこにいたとしても成果に変わりはないことが分かったからこそ、地方活用の考え方や地方拠点展開の位置づけが変わってきたように思います。

 地方拠点を考えるにあたっては、地方に住む方の働き方を考えるだけでなく、「ワーケーション」という新しい取り組みにもチャレンジしていきたいと思っています。

 今回開設した沖縄クリエイションスタジオが軌道に乗り、受け入れ態勢も整うようになったら、本社のメンバーにも一定期間沖縄でリフレッシュしながら就業してもらうということもできるかもしれません。福利厚生の一環として、新しい働き方として、皆さんにそういう経験をしてもらうという意味でも、今回の沖縄拠点開設は、これからの働き方を幅広く考えるとても良いチャンスだと捉えています。

 

 

(代表取締役社長 金田 浩邦)

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