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私たちが取り組んでいること

株式会社DREAM SYNERGY設立への思い

2021.04.07 金田の見つめる先

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 前回までのブログでは、我々が「コンテンツ」という一つの大きなジャンルに対してチャレンジを続けて来ているというお話しをしました。
 
➡前回のブログ、「コンテンツへの挑戦」がこちらから!
 
 今回は、コンテンツへのチャレンジのうち、具体的アクションの一つである「株式会社DREAM SYNERGY(ドリームシナジー)設立」に関してお伝えさせていただきます。今回ご紹介するのは主に設立の目的、今後に対する思いについてです。
 
 

株式会社DREAM SYNERGYについて

 昨年の11月、私達は新たなコプログループの一社として、株式会社DREAM SYNERGY(以下ドリームシナジー)を設立しました。
 
 ドリームシナジーでは、多くのマンガ家を世に輩出してきたメインコンテンツ力を持つ日本マンガ塾様と、プラットフォーム提供並びに海外人材を斡旋していくためのマッチングシステムのノウハウを持つ我々とが、経験を持ち寄り協力し合うことで、「マンガクリエーター」の育成にチャレンジしていきます(マンガクリエーターについては後でご説明します)。
 
 具体的なステップとして、まず着手しているのが「グローバルマンガ検定」の構築です。世界中のマンガ業界で活躍できる制作工程に関する検定試験を構築し、マンガに関する世界共通の統一基準を作ることで、世界中の人にマンガを学んでもらう機会を生み出していきます。
 
 そして最終的には、この検定の合格者達がマンガ制作に携わるためのラボを各国に開設し、それぞれの国にて彼らの社会的地位を確立させることで、各国からの「マンガ家誕生」への貢献を目指していきます。
 
 上記かなり簡潔なご説明となりますので、詳しくはドリームシナジー公式サイトもご覧いただければと思いますが、これら全てのステップから、世界中のMANGA産業を盛り上げたいという思いのもと、ドリームシナジーは始動しました。
 
➡株式会社DREAM SYNERGYコーポレートサイト
 
 

マンガを仕事にしたい世界中の人たちのために

 私達はマンガ制作の各工程において、制作者達がチームを組み、分業制でマンガを制作していく体制を広めるべく、この制作者のことを「マンガクリエーター」と呼んでいます。
 
 具体的にお話ししていくと、例えばひと昔前までは、「マンガ家になろう」と思った場合、既にマンガ家として仕事をしている先生に弟子入りし、実力をつけていくことからがスタートでした。
 
 弟子入りした先生のサポートを通して修行を積む傍ら、自分でも作品を作って持ち込み、自身の作品が認められるかどうか…と、“マンガ家”になるまでの道のりは大変長く、そして狭き門でした。マンガに限らずとも芸術の世界で実力を認められている人々は、必要な素質を持っている人材のうち、ほんの一握りだけであることは、皆さんにもイメージいただけるかと思います。
 
 ここで近年のマンガ業界を見てみたとき、多くの作家にとって、「アシスタント不足」という問題があるそうです。アシスタントに求める業務としては、簡単に言えばマンガの背景や線を引く等の作業イメージです。
 
 現在マンガはネット上でも爆発的人気を誇り、世界中で継続的なブームとなっていることはご説明するまでもない事実ですが、納期が複数ある中、マンガ家達本人が細かく地道な作業をも担当している弊害もあり、いつまでたっても作品が完成しなくなってしまう他、打ち切りとなってしまう例も少なくない状況とのことです。今やマンガ制作は、「マンガ家」だけでは成り立たないものとなっているのです。
 
 だからこそ私達は、マンガクリエーターの輩出が、MANGA産業発展に貢献出来るはずだと確信を持っています。グローバル漫画検定においても、判断基準はアシスタントに必要な能力が備わっているかどうかを測れるものとなっています。
 
 グローバル漫画検定合格者が各国にあるラボへ入り、そこからアシスタントを必要とするマンガ家のもとで働くこと、これこそがマンガクリエーターとしての活動となります。従来の“弟子入り”とは異なり、マンガ家とマンガクリエーター双方の需要と供給が成り立つ形であるため、検定合格者達はマンガクリエーターという「職業」を持ち、世の中で役割を全う出来るようになっていくのです。
 
 マンガクリエーターとして活動することで、先述した通りマンガを勉強できる機会に恵まれることはもちろんのこと、例えばラボとして作品制作をしていけば、マンガ家になっていないメンバーへ、早期からマンガ制作の中心部に携わる機会を提供することが出来るかもしれません。そうなれば、この場でマンガクリエーターとして実力をつけた人材が、実際にマンガ家になっていくという未来も、同時に見えてくるのではないかと思っています。
 
 

海外人材育成をバックボーンに

 我々がドリームシナジー設立に求めている目的は二つあります。
 
 一つはこれまでのブログでもお伝えしている通り、この活動を通して私達自身がコンテンツ力を上げていくことで、自分達でコンテンツを作り上げる力・ノウハウを蓄積していくことです。
 
 そしてもう一つ、日本の最たる文化であり、世界が認める「マンガ文化」を、世界に広めるためのお手伝いをしていき、さらにこれを通して、グローバル人材を育成していくことにも協力したいという点です。
 
 我々はマンガクリエーターの育成という部分において、マンガ制作のみに留まらず、同時に日本語の勉強も促すようなカリキュラムを検討しています。
 
 例えば、その人の出身国にあるラボでマンガ制作技術を学びながら、あわせて日本語も学び、日本語が話せるようになったら、システム開発においてのブリッジSEのように、マンガ制作のブリッジディレクターとして日本で働く将来を実現することをも目指せるため、マンガクリエーターたちの働き方の選択肢を広げていきたいと思っています。
 
 これまで日本において、「検定試験の構築」という試みについては、様々な企業や団体にて試行錯誤されてきていますが、「マンガに携わる“クリエーター”を育成する」という試みにおいては前例がなく、まさにゼロからのスタートとなります。
 
 「海外人材のキャリア形成」をしていくこと、これは以前よりお伝えしている通り、ドリームシナジー設立前から我々が使命として認識している大事な部分です。今回のドリームシナジー設立を経て、我々は新たに「世界中のマンガ家を目指す人々のキャリア形成」に向けても、挑戦を始めています。
 
(代表取締役社長 金田 浩邦)

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