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私たちが取り組んでいること

【初心者向け】D2Cって何?なぜ今注目されている?

2020.09.01 コプロの視点

【サムネイル画像】マーケティング講座.jpg
 
 こんにちは。
 コプロシステムの斉藤です。
 
 今回は前回に引き続きD2Cについて解説していきます。
 D2Cの概要や特徴については前回の記事をご覧ください。
 
前回の記事はこちらから!➡【初心者向け】D2Cとは?D2Cの特徴を解説!
 
 D2Cはメーカーが自社ECサイトをメインの販路として、直接消費者と取引をするビジネスモデルであると前回お話いたしましたが、今回はそんなD2Cのメリットや注目されている背景について解説します。
 
 
 
 

【メリット①:中間コストの削減

 
 
コストカット.jpg
 
 従来のメーカーは、卸売業者を経由して、実店舗で商品を販売することが一般的でした。
 
 また、インターネットが登場し、ECが普及しましたが楽天やAmazon等の大型モールに出店をするケースがほとんどでした。
 
 もちろんネームバリューのある小売店やECモールに出店すれば、ある程度の集客見込めるというメリットもありますが、それぞれ流通に関わる中間マージンや、ECモールへの出店料、手数料等の諸経費が発生いたします。
 
 D2Cでは自社ECサイトを中心にビジネスを展開しますので中間コストを大幅に抑えることができ、より利益幅をより大きく確保できる、もしくはより安価な価格で商品を提供できるというメリットがあります。
 
 
 

【メリット②:自社の財産としてデータの取得、蓄積が可能

 
 
顧客情報.jpg
 
 従来の小売店での販売や、大型ECモールへ出店して販売する方法では、実際に商品を購入した顧客の情報はあくまでも小売店等の流通業者やECプラットフォーム提供者に蓄積されるため、メーカー側で自由に扱えるものではありませんでした。
 
 D2Cでは自社ECサイトに、顧客情報を入力してもらうため、顧客のデータは直接メーカーに蓄積されることになります。このデータを利用することにより、これまではどんな人が自社の商品を買っているのかということを、ざっくりとしかわからなかった、もしくは、想像することしかできなかったものが、より詳細に把握できるようになり、顧客を集団から、個としてとらえることが可能になります。
 
 また、消費者個々に合わせたコミュニケーションやマーケティング施策を行うことも可能になるので、より効率的な顧客獲得を行うことが可能になります。
 
 
 

【背景①:コミュニケーションの変化

 
 
口コミ.jpg
 
 これまで自社製品をプロモーションする際は、マスメディアへの広告出稿やインターネット広告の出稿等が一般的でしたが、現在はSNSの普及により、企業から消費者への情報量よりも、消費者間での情報量が圧倒的な程多くなっており、消費者は企業側からのメッセージよりも、実際にその商品を利用した他のユーザーがどう思っているのか、どう評価しているのかを非常に重要視するようになりました。
 
 実際に皆様も何かモノを買ったり、お店を選んだりする際に口コミを見たり、SNS等でその商品の評判を調べたりしたこともあるのではないでしょうか。
 
 D2Cでは、これまでの一方向的な商品情報の発信だけではなく、自社サイトを通じてダイレクトにコンテンツを発信したり、SNSを中心とした双方向的なコミュニケーションを取って顧客のブランド自体へのファン化を促進します。
 
 また、利用したユーザーが友人、知人に薦めたくなるような顧客体験づくりや、コンテンツの作成、発信も重要であり、ファン化した顧客が新たなファンを呼び込むというのがD2Cのメリットでもあり、こういったコミュニケーションの変化がD2Cを流行させている背景とも言えます。
 
 
 

【背景②:消費者のニーズの変化

消費者のニーズ.jpg
 
 
 
 多種多様なモノがあふれている現代では、商品自体の性能や品質での差別化が難しくなっています。
 
 前回の記事でも書かせていただきましたが、消費者のブランドの選好は、ミレニアル世代、Z世代を中心に変化しており、消費者にとって、ブランドの意図や価値観に共感ができるか?その商品を使うことで自分の生活がどのように変わるのか?他人からどのように見られるのか?といった点に価値を重要視しています。
 
 その中で、メーカーは自社のブランドの意図やストーリーをよりダイレクトに消費者に伝達させる必要がありますが、仲介業者が存在していた既存のサプライチェーンではなかなか難しいものがありました。
 
 D2Cでは、自社ECサイトで直接消費者との取引が可能になるため、自社ブランドのイメージや世界観を保ったまま、購入までの手続きを行うことができます。さらにブログやコラムなどのコンテンツの発信やSNSによってブランドの意図やストーリーもダイレクトに伝えることができ、現在の消費者のブランド選好ニーズに合致しているという点で、D2Cが盛り上がりを見せています。
 
 
 
 
 以上が、D2Cのメリット、注目されている背景の解説となります。
 
 D2Cは現在のニーズに沿った非常に注目されているビジネスモデルであり、成功すれば急速な成長を遂げることも可能とも言われています。
 
 ただしD2Cにすれば必ず成功するというものでもなく、前回と今回で解説した通り、D2Cの立ち上げにはWebサイトの構築から、SNSマーケティング、コンテンツ作成等、非常に多様な知識が求められ、初期投資もそれなりにかかるという点もあり、D2Cへのチャレンジにはリソースと予算の相談が必要になると思います。
 
 コプロシステムでは、これまで20年間、クライアント様と消費者との様々な接点に携わり、マーケティング活動のご支援、ご提案をさせていただいております。
 
 また、近年では発送代行を中心にEC事業へ力をいれておりますので、マーケティング、ECでお悩みがございましたら、ぜひお気軽にコプロシステムまでお問合せください!
 
コプロシステム「ECソリューション」についてはこちらから!➡コプロシステムのECソリューション
 
 
(営業本部 斉藤 諒馬)
【参考文献】D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略 (NewsPicksパブリッシング) 佐々木康裕 (著)
 
 

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