コ・クリエーションの最近のブログ記事

最近、あらためて組織などの枠を超えた形で行なうオープン・イノベーションの必要性とその実践方法について考える機会が増えてきています。

11月20日(火)にロフトワークさんの主催で行なわれるイベント「オムロンヘルスケア社はなぜイノベーションを起こせたのか?」のイントロダクションでの短い講演でも、そんなお話をしようかなと思っているのですが、とにかく大きく社会が変化している今の時代にあって、機能不全を起こしている従来型の社会OSに変わる、新しいOSをオープン・イノベーションの形でデザインし実用可能なものにしていくことが急務であるように感じます。

ただ、その場合、従来型OSに最適化された組織の枠に閉じこもった形では新たなOS開発の実行はむずかしく、組織の枠組みを超えてコ・デザインの形で進めるオープン・イノベーションによって、新たなOSの模索=プロトタイピングを行っていく必要があると思うのです。

「2025年の世界では、インターネットなどのテクノロジーの力により、イノベーションと創造が「マス(大量)」型の活動に変わる。大勢の人がそのプロセスに参加するようになるのだ」

リンダ・グラットン教授による『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』でマス・イノベーションの時代の到来が予告される一文です。

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ここでの「マス・イノベーション」とは、このブログで「参加型デザイン」とか「コ・クリエーション」と呼んでいる創造の方法がより進化し一般化したものと考えてよいと思います。

グラットン教授は、メディア専門家のクレイ・シャーキーによる人が1日1時間テレビを見る時間を減らせば世界全体で1日90億時間以上生み出されるという「思考の余剰」を人びとが有効に用いるようになることで、「「思考の余剰」を手にした世界中の人びとが毎日何十億時間もの時間を捧げ、互いの専門技能とアイデアを持ち寄って、大きな課題を成し遂げる時代がやってくるのである」と述べています。