ソーシャルの最近のブログ記事

先日、開催させていただいた「オブザベーション・ワークショップ」の終了後、参加者の1人と「ユーザーエクスペリエンス(UX)」に関する話をしました。

その際、僕の方からお話ししたのは「経験について考える際に、なんでもかんでもUXという形でUをつけて考えてしまう見方はそもそも人を馬鹿にしていると思う」ということでした。

もちろん、僕自身、人がユーザーとしてプロダクトやサービスを利用する際の体験をよりよいものにしようとする活動はとても重要なものだし、必要不可欠な思考だと思っています。

それはプロダクトやサービスを作り上げる上で、利用する人に対する大切なおもてなしの気持ちであり、やさしい配慮だと考えていますし、そのために様々な試行錯誤を通じて、よりよりユーザー体験を実現するのはとても意義あることだと信じています。

けれど、それにはまず利用者の側からみてプロダクトやサービスを新しく作る必要性そのものが認められることが前提になるはずです。その前提条件が成り立たず、プロダクトやサービスを新しく作らなくても人びとが求める生活や仕事における体験の質が変わらないのであれば、そもそも人を無理矢理「ユーザー」にしてしまう必要はないのですから。

ここ最近のブログ記事やFacebookページの投稿でも繰り返し述べてきていことですが、これからの社会課題の解決は、企業中心に行なわれていた従来型のソリューションのようにモノやサービスを提供することで問題解決を目指すやり方ではなく、問題を抱える人やその地域に暮らす人びとが積極的に参加して問題解決のための活動を行いながら、持続的に問題解決のための活動を行えるようなコミュニティを生み出していく方法が求められてきているということを強く感じます。

今回は、アメリカで子供の遊び場である公園造りを通じて地域コミュニティの再生に取り組んでいる事例を紹介しながら、問題解決の方法が「モノの提供」から「解決の場の提供」に変化している傾向を見ていくことにします。

昨日、「地域×女性 〜地域ではたらく未来の場づくり〜」と題されたフューチャーセッションに参加してきました。

本格的なフューチャーセッションへの参加は実ははじめてでしたが、とても盛り上がったセッションで楽しく刺激的な時間を過ごせました。

テーマがテーマだけに参加者の大半が女性を占めた雰囲気でしたので、最初は緊張もありましたが、セッションがはじめるとそれも和らいできて、他の参加者の方とさまざまなお話をすることができました。

ひさしぶりの更新となる今回は、そんなフューチャーセッションの話からスタートしつつ、デザインや思考のプロセスに"多様性"を持ち込むことの大事さについて、すこし考えてみようと思います。

社会に対する個人の距離のとりかたが大きく変わってきているのが感じられないでしょうか?

今回はそのあたりの変化の傾向を整理する意味で、社会に対する個人の関わり方の「これまで」と「これから」をすこし比べてみようかと思います。

「ゆく川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」

鴨長明の『方丈記』の有名な一節です。このフレーズで示されているのは、川の流れが絶えないという持続可能な状態と、それに一見矛盾するような、けれど、流れる水は常に異なっているという無常観だと思います。

サービスデザインにしてもその他のソリューションを考えるにしても、これからの社会で持続可能なしくみというものを考えていこうとすれば、このフレーズで描かれた「ゆく川」のように、持続可能でありながら常に変化しているようなしくみとして実現されることが重要になってくると思っています。

今回は、そんなサステナブルかつ無常であるしくみについて、すこし考えてみたいと思います。

いま起こっている変化の大きな特徴のひとつは、デザインを行なう上での単位の変化だと僕は考えています。

従来のように個人を単位としてパーソナルな製品を企画・設計するのではなく、コミュニティをひとつの単位としてデザインを行っていくことが求められるようになってきているように感じています。コミュニティは、言い換えるとネットワークでもいいと思います(ただし、生き残りを考えるとネットワークではすこし弱い気もしますが、この問題はまた別途考えることにします)。

イメージしているのは、個々人が商品を購入することが各自の課題のソリューションだった時代から、コミュニティやネットワークに参加するメンバーの間でいっしょに課題を解決する方法を見つけ実行していく参加型経済モデルの時代へのシフトが起きている中での、デザインの単位の変化です。

その流れの中で従来の"人間中心"のデザインも、顧客中心やユーザー中心のデザインではなく、コミュニティ中心のデザインへシフトしていくことになります。

今回はいつも扱っている「サービスデザイン」の話題とは趣向を変えて、ダニエル・L・エヴェレットという言語人類学者によって書かれた、ブラジル・アマゾンの少数民族ピダハンの言語と文化を紹介した『ピダハン―「言語本能」を超える文化と世界観』という本からいくつかのエピソードを引用しながら話を進めてみようと思います。

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(画像参照元:Una antropóloga en la luna: blog de antropología.: Los Pirahã de lengua extraña y el misionero que se hizo ateo.

この本を読んでいて感じるのは、西洋のみならず他のどんな言語とも異なる特殊なピタハン語を話すピタハンの人びとは、その言葉だけでなく、その生活や文化、価値観もとても特殊であり、西洋人である著者や僕たち日本人も驚かせるような隔たりをもっているということです。その社会の価値観や文化は僕たちには想像するのがむずかしいことだったりもします。

ただ、そうした自分たちの文化や価値観とは異なるピダハンたちの社会に目を向けることで、僕たちがなぜ"Think Social"を名乗りつつ、これまでになかった新しい「社会」について考え活動しようとしているかを、みなさんに伝えられるのではないかと思い、今回は記事を書いてみようと思ったのです。

というわけで、さっそくピダハンたちの社会の特徴の一端を見てみることにしましょう。

さて、昨日は、自分たちの課題を自分たちで見つけて解決していくサステナブルな場づくりを支援する「参加のデザイン」を標榜する「Think Social -Experience Design Agent-」をスタートさせていただきましたが、皆さん、Facebookページに「いいね!」していただけましたでしょうか?

まだの方、ぜひ以下より「いいね!」していただいたあと、先を読み進めてください(笑)。

そんな「参加のデザイン」ともすこし離れたところでつながっている話だと思いますが、今回は、変わる読書体験と「参加のデザイン」の関係について書いてみようと思います。

pinterest

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今日はすこし趣向を変えて、たまたま見つけた新しいWebサービス pinterestの紹介を。

pinteresthttp://pinterest.com/

pinterest.png

興味のある写真をピンで留める

pinterestは、写真投稿が専門のソーシャルネットワークサービスです。

pin + interest

ピン + 興味のあるもの

自分の好みの写真、興味のあるものの写真を、自分がカテゴリーに分けて用意したボードにピンで留めていくような操作で保存していくサービスです。

自分で好きな写真をボードに投稿できるだけでなく、tumblrのようにWebで見つけた好みの写真を自分のボードに追加することもできます。

Social Media 360.jpに掲載されている丸亀製麺 末広栄二さん(元加ト吉 中の人)のインタビュー記事がなかなか面白いです。

丸亀製麺Facebookページ

丸亀製麺Facebookページ

冒頭で、末広さんは、加ト吉でTwitterをはじめた当時は「企業アカウントはほとんどなく、フォロワー数も2,000人もいたら神だと言われていた頃」で「辞表を持ってやっていた」という話をされています。

それに比べると、いまは企業アカウント自体がめずらしくなくなり注目もされなくなったので、新しくはじめる企業はずいぶん気楽になったのではないか、と。ラクになったというのは必要以上に「何が起こるのだろう?」と心配する必要がなくなったという意味で、企業アカウントというだけでは注目されなくなった現在において、どうやったらターゲットとする人たちに注目してもらえるかを考えるとむずかしくなったと言えるとも思います。