「わからない」ことを認める重要性。そして、イベント2本と連載記事更新のお知らせ

| コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリーをはてなブックマークに追加 

最近、あらためて「わからない」でいる自分を認めてあげることはとても大切なことだなと感じます。

簡単にわかってしまうのではなく、すこしでもわからないことにこだわってみることが大事。そこから従来誰も認めなかった問題が認識され、そこに社会全体を巻き込むようなイノベーションが生まれる機会があったりするのわけですから。

他人の話を聞く場合でも同じでしょう。話の腰が折れてしまうのを避けようと、不明な点があっても質問するのをためらうのはあまりよくないと思っています。

確かにコミュニケーション効率という観点に立てば、わからないことがあるたびに質問をはさむと、会話の流れが停滞したり、あちこちに逸れてしまったりして、限られた時間のなかで目指すゴールまで辿り着けなかったというケースもあるでしょう。

けれど、一方で、コミュニケーションにおいて効率ばかりが重視されるかというと必ずしもそうでないと思うんです。会話が最初から特定のゴールを目指していて、そこに向かって一直線に進んでいくのが良い会話というわけではないですから。

それにもともと多くの会話がどちらかというと最初からはっきりした特定のゴールを目指すものでもないでしょう。何らかの結論を出すことを目指す場合でも、最初からそれが何かを決めているわけではなく、むしろ会話の中でそれが結論をつくっていく場合も結構あります。その場合は、お互い考えていることが違う相手と衝突やすれ違いをおこしたり、質問などで相手との距離を埋めようとして話の流れが脇道にそれたりしながらも、寄り道できたおかげで、はじめは相手と自分のどちらも考えつかなかったようなアイデアに辿り着いたりというラッキーな結果になったりもします。このブログでたびたび多様性が重要だと書いてきたのとおなじです。

目の前の効率を重視するあまり、話が脇道にそれることや、会話の中で相手と衝突したりするのを必要以上に嫌ってしまい、自分がコントロール可能な道を選んでしまうと、思いもよらぬアイデアへと続く道を見失ってしまうリスクがある。埋もれたチャンスを逃さないためには、へんに「わかったふり」をしてお利口になるより、ちゃんと「わからない」ことを認められる馬鹿になることが必要だなとあらためて感じるのです。

さて、今回はそんな話と関係もある2本のイベントの告知と、ビズジェネで担当させていただいている連載記事「ThinkSocialな時代のビジネスデザイン」の更新のお知らせを以下で。

【イベント】オムロンヘルスケア社はなぜイノベーションを起こせたのか?

最初に紹介させていただくのは、ロフトワークさん主催で11月20日(火)に開催される「オムロンヘルスケア社はなぜイノベーションを起こせたのか?」というイベントです。僕は、最初の講演と最後のパネルディスカッションでのパネラーとして参加させていただきます。

→ ロフトワーク主催 [ケーススタディ] オムロンヘルスケア社はなぜイノベーションを起こせたのか?

内容としては、このFacebookページやブログでもたびたび話題にしている「コ・クリエーション(共創)」や「参加型デザイン」などのユーザーやその他のステークホルダーを積極的にデザインプロセスに巻き込むことで実現するイノベーションの方法を、ロフトワークさんが関わったオムロンヘルスケア社の「ねむりラボ」の事例を中心にしながら、お話ししたり、議論したりしていきます。

上で書いた「多様性」という文脈で「コ・クリエーション(共創)」ということを考えると、なぜ多様性を織り込む共創がイノベーションの創出に必要かも見えてくるのではないでしょうか。そんな雰囲気を事例で紹介するだけでなく、実際に体感できる場にできればと考えておりますので、興味のある方はぜひご参加いただき、いろいろディスカッションしましょう。

【イベント】コ・クリエーションする未来 〜棚橋弘季「共同デザインの面白さ」を体感するワークショップ〜

2本目に紹介するのも、同じくロフトワークさんが提供している「知恵と知恵をつなぐプラットフォーム、OpenCU」の1コンテンツとして実施させていただくワークショップ「コ・クリエーションする未来 〜棚橋弘季「共同デザインの面白さ」を体感するワークショップ〜」。こちらは11月1日(木)の開催です。

→ コ・クリエーションする未来 〜棚橋弘季「共同デザインの面白さ」を体感するワークショップ〜

内容としては、私が話をするというものというより、ごくごく身近な課題の解決をスケッチやラフなプロトタイピングをグループワークという形で行ないながら探っていく「共同デザイン」の作業過程を体験いただくワークショップです。

2時間という時間ですが、インタビューあり、スケッチによるアイデア創出あり、アイデアをカタチにするプロトタイピングありと満載です。

【連載記事】インドのグラスルーツ・イノベーターに学ぶ「白紙から始める」イノベーション

そして、最後のお知らせは先月よりビズジェネ上で連載させていただいている「ThinkSocialな時代のビジネスデザイン」の第3回の記事として再帰ほど公開された「インドのグラスルーツ・イノベーターに学ぶ「白紙から始める」イノベーション」について。

→ インドのグラスルーツ・イノベーターに学ぶ「白紙から始める」イノベーション

今回は、先日来日されたインドのグラスルーツ・イノベーター(草の根的発明家)、アルナシャラム・ムルガナンサムさんの講演より、自分自身の常識を疑い「白紙から考える」イノベーションの重要性について紹介しています。

イノベーターと呼ばれる人たちがなぜ革新的な変化を生み出す機会を見つけることができ、逆になぜ私たちのような普通の人がその機会を見出せないのか。なぜ幸運のメッセージに気づく人がいる一方で、それをあえて見逃してしまう不運な人がいるのか、など。2種類のタイプの人間を隔ててしまうごくごく些細な違いについて考えています。まさに冒頭に書いたことに関係する内容を別の切り口から解説した内容ですので、ぜひあわせて読んでいただけると嬉しいです。

という雑多な内容でしたが、このへんで。

関連記事


この記事に関する皆さんの意見や感想をぜひThink Social Facebookページでお聞かせください。




お問い合わせ

貴社サービスの体験価値の向上や、新しい革新的な公共サービスの立ち上げのサポートなど。
私たちにお手伝いできることはありませんか?
何かお困りのことなどございましたら、お気軽に下記リンクよりご相談ください。

≫お問い合わせフォーム



このエントリーをはてなブックマークに追加 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://labo.coprosystem.co.jp/cgi-bin/MtOS5/mt-tb.cgi/230