さて、あまり告知ばかり続いてもアレですので、ちゃんとしたブログの記事も書いてみようか、と。
今日はリフレーミングという発想法について。
このリフレーミングもデザインの現場では昔から使われている発想法です。
まあ、特に方法というまでのものでもないのですが、とにかく既存にあるものの見方を変えてみることで新たなアイデアを生みだすというのがリフレーミングです。
例えば、
- 小さいものは大きく、大きいものは小さくサイズを変えてみる。
- 素材や中身を入れ替えてみる。
- いつもと順番を逆転してみる。
- 異質なモノ同士を並べてみて、その2つが融合した形を想像する。
- 異分野のやり方を取り入れてみる。
など。
そんな風に、普段当たり前だと思い込んでしまっているものを別の視点から見てみることで、意図的に新鮮な見え方を見つけ出す。ものの見方や捉え方の枠組みを変えてみることで新しい発想を生みだそうというのがリフレーミングです。
今日、話題になっているGoogle Font APIも、これまでローカルPCに依存していたフォントをサーバー側のものを利用する形にクラウド化する−置き場所を今までと変える−という意味でリフレーミングの一例でしょう。
面白いアイデアにつながるフレーム変更はむずかしい
こう書くと、なんだ簡単だと思うかもしれませんが、意外とやってみると大変です。
いや、ありきたりなフレーム変更ならいくらでも思いつくのですが、フレームを変えて面白いアイデアが出てくるかというとそれは別。パッと思いつくようなフレームの変更から出てくるアイデアはやっぱり陳腐です。
そのくらい人間の思い込みというのは案外強力なのでしょう。
フレームを変えているつもりでも、意外と元のフレームに引きずられてしまうのだと思います。
何か商品のアイデアを出すためにフレーミングしているのだとしたら、その商品の根幹から覆すようなリフレーミングをするには、どういう視点から枠組みを変えればいいか。その視点自体がなかなか見つからないものです。
発想する人自身の固定観念が無意識のうちに「それは無理」と決め込んで、フレーム変更の対象から除外してしまっているのでしょう。
リフレーミングの3つのポイント
反対に、面白いアイデアの発想につながるフレームの変更というのは、そんなところ変えられるの? とか、それとそれを組み合わせるの? と、なかなか気づかないところだったりすることが多い。
では、どうすればいいかというと、これは量を追求するしかない。
簡単に思いつくアイデアが在り来たりだとしたら、思わぬ発想というのは実は行き詰まったときに突然浮かび上がってきたりします。とにかく質ではなく、まずは量を追求してみる。
これが1つ目のポイント。
2つ目のポイントは、一人でアイデア出しをするよりは、複数人でブレインストーミングをするなどの方法を取り入れることです。一人で考えていると固定観念にはまってしまって、そこから抜け出せなくことが多いのですが、ブレインストーミングなら他の人の出したアイデアが見方を変えるきっかけにもなります。逆にいうと、ブレインストーミングでなかなかアイデアがでない時は、このリフレーミングのやり方を取り入れるといいでしょう。
そして、3つ目のポイント。
それは具体的なモノを見たり触ったりしながらだったり、あるいは、ボディーストーミングと呼ばれる手法のように、あたかも新しいアイデアを具現化した商品が目の前にあるかのように身体を使ってシミュレーションしてみるようなやり方をしてみることです。
これはようするに、言葉以外の記憶を呼び覚まして、発想を誘発するということです。言葉だけで考えていては気づかないことも、身体が無意識のうちに覚えている記憶を刺激して呼び覚ますことで、違う発想が生まれてくることもあります。
例えば、何かを大きくするという場合でも、実際にささっとプロトタイプを作ってみるとか、手や身体を使って、その大きさやそれを使う時の姿勢などを表現してみると、言葉だけで考えていたのでは気づかないことが見えてきたりもします。
リフレーミングの効用
発想というのはゼロから生まれることはほとんどなくて、基本的には既存のアイデアの組み替え、バリエーションだったりします。「そんなの無理」と自分の発想に蓋をしてしまうから、新しいアイデアが生まれてこないだけで、実はアイデアの元はそこら中に転がっています。
先日、弊社の広報をお手伝いいただいている方もおっしゃってました。
ニュースのネタを作る1つのコツは「狭い範囲に絞る」ことだと。
教えてもらった例をそのまま書けば「ショッピングの分野で」「女性が活躍する分野で」ではなくて「インテリアのオンラインショッピング分野で」「働くバツイチシングルの女性にとって」と領域を絞ることで、その分野でのナンバーワンにもなれるし、自身の特色も表現しやすくなります。
これも1つのリフレーミングです。
そして、何よりのリフレーミングは、ピンチをチャンスに変えること。よくピンチはチャンスだといいますが、自社にとっての脅威や弱みを見方を変えることで、機会や強みに変える。これこそがリフレーミングの最大の効用でしょう。
というわけでネタがないからブログ書けない、Twitter始めたからブログを書く暇がないと流れがちな想いをリフレーミングして書いてみました。
[...] This post was mentioned on Twitter by 石橋秀仁, 棚橋弘季(コプロシステム). 棚橋弘季(コプロシステム) said: 「Twitter始めたからブログを書く暇がないな」を反転させて、「Twitter始めたからこそブログを書く」に。>リフレーミング http://bit.ly/biwWiA [...]