先日、3月24日に開催させていただいたセミナー「ソーシャルメディア時代の企業Web戦略」。このような大変な時期にも関わらず、多くの方にご参加いただき、大変ありがたく思っております。
内容に関してもご好評で、4月20日(水)18:30〜、3回目の追加開催を決定いたしました。
Twitter、Facebookなどのソーシャルメディアを使ったマーケティング事例に留まらず、ソーシャル時代の市場環境におけるシェアビジネスの事例などについても紹介しています。
ご興味のある方、ぜひご参加ください。
参加登録はこちらから→https://www.q-pass.jp/surl/1Hrd
では、引き続き、企業におけるFacebookの活用事例をご紹介していきます。
LivescribeのFacebook利用目的
今回、ご紹介するのは、カメラやFlashメモリ、音声レコーダが内蔵されたデジタルペンであるSmartpenの開発・販売を行なっているLivescribeの事例です。

1回目に紹介したLevi’sは「ファンとのエンゲージメント」やECサイトであるLevi’s.comでの「販売促進」を目的としてFacebookを利用、2回目のAirbnbは自社の推進するシェアビジネスの「ブランディング」を目的としてFacebookを利用していましたが、今回ご紹介するLivescribeは、「エンゲージメント」や「ブランディング」といった目的の他に、「Facebook内での商品販売」と「顧客サポート」でFacebookを利用している事例になります。
Facebookページに限らないことではありますが、自分たちがなぜFacebookページを使ったマーケティング施策を行なうかという目的を明らかにした上で具体的なアクションプランを作成せずに、なんとなく施策を実施してしまうと期待する効果は得られません。これからFacebookページの活用を検討されている方は、まずその利用目的と想定ターゲットを明らかにすることをおすすめいたします。
LivescribeのSmartpen
さて、Livescribeの具体的な事例に入る前に、まずはLivescribeが開発・販売を行なっているSmartpenという商品についても簡単に説明しておきましょう。そうでないと、なぜLivescribeがFacebookを今回ご紹介するような形で利用しているかがイメージしにくいかと思いますので。
Smartpenを含むデジタルペンは、普通のペンと同様に紙に手書きで文字やイラスト等を書くと、その内容をペンに内蔵したメモリーに保存して、いつでもPCやスマートフォンなどで利用できるデジタルデータに変えるように作られたペンを指します。

Smartpenの特徴の1つは、専用ノートに手書きでメモを作成した際に、作成時の音声とノートがリンクした形でFlash movieとして保存することができることです。メモの中で音声を再生したい箇所をクリックするとその時点での録音が再生されます。紙に手書きする良さとデジタルの良さが同居したステーショナリーだと言えます。
言葉だけではイメージしづらいと思いますので、以下のページのサンプルをご覧いただければ。
http://www.livescribe.com/cgi-bin/WebObjects/LDApp.woa/wa/CommunityOverviewPage
もちろん、手書きで作成したメモは、こんな風にFacebookのウォールにも投稿できます。

Smartpenのもう1つの特徴は、スマートフォン同様にアプリマーケットがあり、様々なアプリをユーザーがSmartpenにインストールして利用できるだけでなく、これもiPhoneやAndroid同様にSDKが公開されていて第三者がアプリを開発できるようになっていることです。
文具としての機能を拡張するアプリだけでなく、ゲームや音楽などのアプリもあります。Smartpenは日本では販売されていませんが、ぜひ一度使ってみたいと思わせる亡いようです。
Facebook内でSmartpenを販売
さて、そんなSmartpenを展開するLivescribeですが、どのようにFacebookを活用しているのでしょう。
まず、わかりやすいところからいうと、Facebook上でのSmartpenの販売です。

→LivescribeのFacebook内のショップ
上のイメージのように、Facebookページ内にSmartpen本体をはじめ、専用ペーパー、アクセサリ、アプリのショップを展開しています。このショップはLivescribeが独自に開発したアプリによって構築されています。全世界に55万以上あるといわれるFacebookアプリですが、自社の目的にぴったりと合った機能を実現するには、このように独自アプリを開発したほうが適切なケースもあります。
ただし、同じようにFacebookページ内で商品の販売を行なっているフラワーギフトの1-800-Flowers.comが、ショッピングカートなど、 オンラインショッピングをFacebook上で完結させているのに対して、Livescribeでは「BUY NOW」のボタンを押すと、自社サイトのオンラインショッピングに遷移する形を採っています。
Facebookページで顧客サポート
LivescribeのFacebookページでもう1つ特徴的なのが、顧客サポートのための機能をFacebookページ内に設けていることです。

→LivescribeのFacebook内の顧客サポート
製品に関する質問ができるのはもちろん、新しいアイデアの提案やバグ等問題点の報告も行われています。この顧客サポートもショップ同様、独自アプリによって構築されています。
オンラインで商品の販売を行ない、スマートフォン同様のオープンなアプリマーケットを展開するLivescribeのビジネスモデルらしい、顧客サポートのあり方ではないかと思います。
同じように、顧客サポートを独自のFacebookアプリで展開している例としては、DELLのTag Teamなどがあります。
こちらも専用アプリで構築された例ですが、DELLの担当者に商品に関する質問を行なえるだけでなく、商品レビューを書いているユーザーにも質問ができるソーシャルメディアらしい機能を備えています。
顧客サポートに、オンラインコミュニティ内でユーザー同士の問題解決の手法を組み込んだ例は、古くからみられますが、このLivescribeやDELLの事例はまさにそうした事例のFacebook版だといえるでしょう。
Twitterでの顧客サポート事例として知られるJetBlue Airwaysの例なども含めて、ソーシャルメディアを顧客サポートに活用することで、顧客満足度を高め、顧客との緊密な絆を築いていく事例は今後増えていくのではないかと思います。